京都福知山市に本店を有します、株式会社 足立音衛門 では、2020年3月に廃校した佐賀小学校を活用したいという思いから、福知山市との合意の上で本社機能を旧佐賀小学校へ移転する計画が京都新聞、両丹日日新聞で紹介されました。

昔からある小学校には多くの思い出が詰まっています。沢山の子供たちが巣立っていった母校の小学校が廃校となり利用されずに廃墟化していったり老朽化に伴って取り壊しになっていくのは非常に寂しいですよね。

株式会社 足立音衛門 では、そんな寂しい思いをさせたくないとの考えと、自社としての地域貢献や企業としての発展を見据えての計画だそうです。

「旧佐賀小学校」がそのまま公園になるというイメージだそうです。「旧佐賀小学校」の校舎や敷地を公園化して運用しつつ、校舎は「里山ファクトリー」としてファミリー層に利用できるカフェや売店を備え、かつ、どら焼きやパウンドケーキの作業工程が見学できるようにオープンファクトリーも設置するそうです。

佐賀尋常小学校として長きにわたる歴史的にも価値があり、多くの思い出が詰まっている地域の資産を「お預かりする」という想いで、企業・店舗として活用及び運営をしつつも、運動場を会場として開催されている地域の行事(公民館主催夏祭り、佐賀地区区民運動会、佐賀地区ふれあい祭り、消防団の訓練など)は、引き続き利用していっていただき、地域の街づくりと地域貢献を備えた施設にしていきたいそうです。

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ところで皆さん、少子化による児童生徒数の減少や市町村合併などの影響により、毎年500校前後の学校が廃校になっている事をご存じでしたか?

公立学校の年度別廃校数

平成28年5月のちょっと古いデータですが、平成14年度から平成27年度までの公立学校の廃校数は 6,811校 だそうです。
小学校:4,489校 中学校:1,307校 高等学校:915校 特別支援学校:100校

そのうち、施設が現存している廃校が 5,943校だそうで、その70%になる4,198校は何らかの形で活用・再利用されています。これは文部科学省での「未来につなごう みんなの廃校プロジェクト」というのが立ち上がった効果なんでしょう。地方公共団体の希望に基づき、各地方公共団体において活用方法や利用者を募集している未活用の廃校施設等の情報を集約し、一覧にして公表しています。より多くの民間企業・学校法人・NPO法人・社会福祉法人・医療法人などに情報を提供することで、廃校施設等の情報と活用ニーズのマッチングを可能としているプロジェクト・情報サイトだそうです。

このプロジェクトにより、体験交流施設や社会福祉施設など、地域の人々の工夫、そして、企業による活用によって学校が新たな施設としてよみがえっているそうです。

廃校活用用途

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今回、旧佐賀小学校は、京都福知山の株式会社 足立音衛門 によって、パウンドケーキやどら焼きの製造工場やカフェとして活用・再利用されることになります。小学校の裏には広い敷地があり、その場所が公園になってお弁当を持って食事を楽しめたり、遊べたりするようになるのでしょう。

京都新聞 佐賀小学校の校舎活用
両丹日日新聞 佐賀小学校の校舎活用

現在、福知山市にあります株式会社 足立音衛門の本店は、大正時代の建築美を今も伝える 京都府の指定文化財の家屋を本社兼店舗として活用していますが、この他に佐賀小学校にもオープンファクトリーが生まれる事になります。2021年の10月:秋にオープン予定だそうですので、オープンしたら私も行ってみたいと思っています。とても楽しみですね~~~(^^)

~後記~
昨年(2020年)3月に福知山の本店にお邪魔した際に、明智蔵と福知山城を撮ったスナップ写真です。この後、福知山城にも行ったのですが、コロナの影響により光秀ミュージアムは入る事が出来なくて残念でした。
次行く時は光秀ミュージアムに寄ってみたいなぁ~~。。