200社以上の会計顧問、会計指導をしてきた経験のなかから、
支援事例をご紹介いたします。
B社とは私が顧問契約をしているクライアント企業の社長からのご紹介で出会いました。B社は先々代、先代の社長が間を空けることなく短い期間で亡くなってしまったため、先代の奥様が急遽代表を引き受けて数年経過していました。
経営や会計に関して全くの素人でした先代の奥様が相続・承継の流れでなんとなく社長になってしまった為、資金繰りなども分からず取引先、金融機関との交渉や支払いも取引先と金融機関の言うがままに支払っていたのであっという間に資金繰りが窮屈になっていました。
そのような状況で相談を受けてサポートが始まりました。
経理・会計の状況を把握をしていきましたら、帳簿らしいものは付けてはいましたが、日々の取引を正しく記帳しておらず、また、記帳モレも多くあり、会計帳簿が「単なるメモ帳」のようなレベルになっていましたので、まずは基本的な部分からの指導から始まりました。
帳簿の付け方、領収書の整理の仕方、仕入れなどの請求書の整理とファイリング、その他会計に関する様々な書類や資料の整理方法の指導をしていきました。
小規模企業としては売上高はかなりあるにもかかわらず、利益率が低い商材を扱っている為経費をまかなえるだけの利益を出すことが出来ていませんでした。また、資金繰りもその場しのぎのやり繰りをしていたため、その月は何とか資金を移動したり集金をしたり支払いを少し伸ばしたりしてやり繰りできていましたが、3~4ヶ月先や半年先の資金繰りが全く見えていない状態でした。
よって、初歩的な指導になりますが、現金商売・現金取引も多くありましたので、現金管理の徹底(現金出納帳の記帳指導)を皮切りに、日繰り資金繰り表の作成指導、と3~4ヶ月先の月繰り資金繰り表の作成指導を根気強く教えていきましました。
その過程で、仕入れ業者への単価の交渉や支払い条件の交渉、金融機関への新規融資のお願いなども、私も同行して訪問して相談依頼をしていきました。
しかし、経営の改善・事業再生の道は険しく遠い道のりで、結果、事業を継続していく為の方法として金融機関の借入金の内保証協会付の融資は代位弁済をしてもらい毎月の返済負担額を軽減。
プロパー融資もありましたが、プロパー融資分は個別に金融機関と交渉し毎月の約定返済を続けることで金融機関は納得してもらいました。
代位弁済により金融機関の査定では破綻先にはなってしまいましたが、会社も清算することなく、また、社長自身も自己破産もせずに事業を続けることができています。
借入金の圧縮は自体はできませんでしたが、毎月の返済額は大きく圧縮はできました。社長自身も倒産はしたくなく、商売を続けてコツコツとでも返済していきたいという意向があったので、「事業の再生」までは至らなかったですが、「事業継続」という形で支援が終わりました。
(支援内容等)
・記帳代行による月々の経営実績の把握(試算表の集計支援)
・税理士との橋渡し、各種対応
・財務体質改善コンサルティング
・経理業務指導
-請求書や領収書の整理方法
-現金管理の方法
-手形取引を無くすこと(融通手形は勿論の事、商業手形も発行しないようにする)
・現社長から息子さんへの代表権の委譲準備
・金融機関から新規資金を融資してもらう為の各種準備
・毎月信憑性の高い試算表を作成し、月次で経営数値を把握していくことの教育
・事業DD及び財務DD
・金融機関への事業再生計画報告補助
(顧問契約当時の顧問料等)
報酬の契約は 「月額顧問料のみ」 でした。
当時の月額顧問料は 200,000円(消費税別)/月 です。
注)なお、上記の内容は対象企業が判明しないように、業種・業態や金額などを変更をしてあります事をご了承ください。
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