今年度もお邪魔してきました。岡山県の赤磐商工会では過去2年間で職員研修に力を入れてきていまして、微力ながら私もお手伝いをしております。過去2年間は「記帳代行から経営計画につなげる」事を研修の効果目的にして商工会職員・記帳専任員のスキルアップの為の研修を行ってきました。
・令和2(2020)年9月12日
国が求める商工会支援人材とコミュニケーション能力の必要性
・令和2(2020)年9月26日
支援ニーズを引き出すコミュニケーション術
・令和2(2020)年10月10日
効果的な記帳指導と試算表のチェックポイント
・令和2(2020)年10月17日
ロールプレイング、ワークショップ、まとめ
・令和2(2020)年11月20日
記帳代行先への会計数値の報告スキル向上
・令和2(2020)年11月21日
会計ソフトへの入力時の工夫の仕方と記帳代行業務を会員事業所経営に活かす為の集計方法
・令和3(2021)年9月28日~10月2日
会員事業所への同行訪問と訪問時の各種会員指導の確認・OJT
・令和3(2021)年11月17日
フォローアップ研修
こうして見返してみると、これまで実施してきた内容はかなりのボリュームがあります。単会での個別指導・個別研修なので細かな点まで説明できますし、時間をかけて説明をできます。
ここまで職員の研修を企画して投資をする商工会単会は全国でも他にはないでしょうね。赤磐商工会はそれだけ職員のスキルアップに力を入れている訳です。
次のステップとして、職員・記帳専任員と経営指導員との連携を高めていこうという目的で今年度の研修が企画されました。「商工会の職員・記帳専任員が相談しやすいと感じる経営指導員になる」ための研修です。
私が改めて言う事ではないですが、「経営指導員とはどんな存在なのか?」から始まり、9月2日の経営指導員研修では今回はコーチング及びファシリテーションの基礎的知識を学んでいただきました。
コーチングやファシリテーションといったコミュニケーションの知識は経営指導員であれば、ある程度は知っているだろうし既に実践しているとは思いますが、改めて基礎的な知識を学んでいただきました。
学んだ知識を演習問題を使って練習をしてもらいます。この演習の振り返りが重要です。
・コーチング的関わり方が出来ていたのか?
・ファシリテーター的な関わり方が出来ていたのか?
この振り返りが重要ですね。
翌日の9月3日は職員の皆さんにも協力をしてもらって、経営指導員と職員との組織内における相談対応向上のための研修を行いました。
経営指導員が
・正しいコミュニケーションを取っていないから、職員から正しい情報を引き出せていない
・適切な質問、ロジカルなコミュニケーションを取っていないから、職員から間違った情報を収集してしまっている
・相談しやすい雰囲気、話しやすい状況を作っていないから、職員が委縮してしまって十分な情報を提供出来ていない
としたら、何を改善すればいいのか?どのように対応するのがいいのか?をロープレ実施~フィードバック~振り返り という流れで自身の相談対応の仕方に向き合って頂きました。
協力してくれた職員さんには、ロープレを行って感じた事を忖度なく率直にフィードバックをしてもらいました。ちょっと耳の痛いフィードバックもあったかもしれません。モヤモヤ感が残っているかもしれません。緊張もあっていつもの感じで出来なかったかもしれません。
それでも、そのリアルな状況が現状のあなたの相談対応における「今」であり「のびしろ」になります。しっかりとそれに向き合って次のステップに進んでくださいね!
一旦、私の研修は終わりました。約1か月後は松村さんにバトンタッチをして、私は11月に再訪問の予定です。
スキル向上に向けての具体的行動計画を実行していって、今よりも1段2段も階段を上っていきましょう!